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日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

検察側の予想外の鑑定請求。

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 ここ最近は、法律的で専門的なお話が続いていましたが、ボクが〝佳苗ちゃん〟控訴審傍聴記を語る上では、どうしても外せない為、敢えて触れさせてもらいました 

 
 さて、神山弁護人の〝甲高い声〟による、大変素晴らしい朗読が終わると、裁判長が、

 『検察官は陳述の方は

 と、〝ワントップ〟の検察官に訊くと、

 『いえ、ありません。』

 と、淡々と返答する検察官…

 これは、極めて妥当な回答です。

 何故なら、検察は控訴していないからです

 詰まり、検察としては一審で求刑通りの判決(死刑)をゲット出来ている以上、不服なんてある訳はないので、そもそも控訴する理由がないのです。

 ですから、控訴趣意書を殊更陳述する必要性はない為、前記の検察官の回答は至極妥当なのです


 続けて、裁判長は、

 『弁護人より、事実取調べ請求がされていますが、検察官のご意見は

 と、検察官に問うと、

 『いずれも不必要と考えます。』

 と、返答しました。

 弁護側は、当然反証する戦法として、新たな証人尋問の請求、新たな鑑定の請求等、いくつもの証拠調べ請求をして来ました

 これは、ボクも確実に予想出来ました


 ところが、次の裁判長の発言で、ボクの中で疑問符が湧きました…

 『検察官からも事実取調べ請求がありますが、弁護側のご意見は

 と、裁判長は弁護側に問うたのです。

 これ、どう考えてもおかしくないでしょうか

 何故なら、検察側は控訴していないからです。

 詰まり、検察側としては納得のいく判決(死刑)をゲット出来た以上、新たな証拠調べをする必要はないと言う事です

 にも拘わらず、この期に及んで新たな証拠調べ請求をして来たので、ボクとしては『何で、殊更証拠調べをする必要があるの』と、思ったのです…

 どうやら、検察側の証拠調べ請求は、弁護側が遺体で発見された被害者の一人大出嘉之さん=当時(41)=の体内に残っていた尿が少ないことを自殺の根拠に挙げたのに対し、検察側は殺害された時に失禁したからだとして、証明の為に大出さんの着衣の鑑定を請求したのです。

 要するに、新たな鑑定の請求です。

 この請求に対して、弁護側は同意し、裁判所もこの請求を認めました

 
 そして、裁判長は、

 『その余は、留保します。』

 と、弁護側の証拠調べ請求の採否は、この鑑定結果が出てから決めるとの事で、初公判当日には採否は分かりませんでした…

 同じく、次回期日についても、この日には決まらず鑑定結果が出てから追って指定されると裁判長から告げられて、控訴審初公判は終了しました

 まとめると、

 ①初公判では予想外に検察側から証拠調べ請求があった(死因の鑑定)。
 ②それを裁判所が是認し、弁護側の証拠調べ請求の採否は留保。
 ③次回期日は鑑定結果が出てから追って指定。

 と、言う結果となりました


 では、この結果をボクの経験則から言うと、

 『佳苗ちゃんにとって、有利かどうかはまだ分からない…』

 のが現状です

 何故かと言うと、裁判所は控訴審において、新たな証拠調べ請求があった場合、弁護側の請求は殆ど却下するのに対し、検察側の請求は殆ど是認するからです

 ですから、いくら控訴審で新たな証拠調べを認めたからと言って、これが直ちに〝佳苗ちゃん〟にとって有利かと言えば極めて不明です…

 むしろ、控訴していない、検察の証拠調べ請求を是認する位ですから、〝佳苗ちゃん〟にとっては不利と言えるかも知れません…

 これが、逆にボクの時の様に、弁護側の証拠調べ請求を是認したのならば、か、な、り、面白い事になって来ます

 しかし、現時点ではその採否は留保なので、何とも言えません…

 と、言うかボクの経験上、証拠調べ請求をして、その採否が保留の時は事実上の却下なので、おそらくは弁護側の証拠調べ請求は却下されるのではないでしょうか…。

 とは言え、まだどうなるか分かりませんし、つくづく裁判というものは〝生き物〟ですから今後の展開は誰にも予測出来ないでしょう

 特に、一審で死刑判決、すなわち〝生きるか死ぬか〟と言う〝命〟が懸かっている場合はその傾向が顕著なのではないでしょうか。

 正直、ボクは先程〝経験則〟なんてカッコつけた事を言いましたが、ボクの場合一審で死刑判決を受けて逆転無罪になった訳ではなく、懲役二年六月の実刑判決から逆転無罪にしたので、〝佳苗ちゃん〟事件とは本当の意味での比較は出来ないでしょう。(笑)

 とは言え、〝控訴審〟と言う括りでは、ボクは控訴審を受けたその辺の人とは一味も二味も違いますから、逆転無罪の〝先輩〟として意見を述べさせてもらっている次第です。(笑)


 さて、次回は〝佳苗ちゃん〟控訴審初公判についての総括をしたいと思います