刑事補償が確定してみて…。


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こんにちは


今日も、暖かい陽気で何よりですね


昨日は、裁判費用補償が確定したお話でした


作業的には、刑事補償の時と同じだったので、新たな発見は無かったですが、異議申し立てをした分、完全な二度手間になってしまいました



さて、今日は、各請求が確定してみての、ボクの感慨をお話しようと思います




以前も、似たような記事を書きましたが、この時は決定は出ましたが〝確定〟はしていなかったので、何と言うか糠喜びの様な感じだったので、改めて正式に決定が確定したのでお話しようと思います


ボクは、平成23年11月29日(火)に突然逮捕されて、平成25年7月2日(火)までの一年七ヶ月、582日と言う長期に亘り不当に身柄を拘束され、自由を奪われていました…




あっ、偶然にも、逮捕されたのが火曜日なら、逆転無罪で釈放されたのも火曜日なので、何か火曜日に縁があるみたいですね



まっ、所詮は七分の一の確率なんですがね



この、582日に対して、不当に身柄を拘束していたことに対する補償が刑事補償です




決定では、最初の不起訴になった事件を差し引いた、561日分の補償が出ました




算定は、有り難いことに、法律上限目一杯の一日12500円で計算してくれました



従って、701万2500円と言う補償額が決定しました



これは、非常に評価出来る結果と言うべきで、ボクの主張を全面的に受け入れてくれたと思っています



刑事補償法上では、一日最低1000円~最高12500円の間で計算する、となっているので、下手したら一日1000円で計算されていたかも知れないのです…


一日1000円だとすると、1000×561日=561000円です



一年七ヶ月が、たったの561000円だなんて…。
あるいは、一日5000円だったかも知れない…



5000円だとすると、5000円×561日=2805000円です…



裁判官に、〝内田にも非があるから一日5000円が相当だろう〟と、判断されてしまったら、それを覆すのは極めて難儀です



そう考えると、一日の補償上限である12500円で計算してくれたのは、かなりラッキーだったと言うことです




確かに、無罪判決が確定すれば、補償上限の一日12500円は補償されると言うのは弁護士からも聞いていましたし、過去の事例を見てもその通りなのですが、だからと言って、ボクがそのとおりに当て嵌まるかは全く分かりませんからね…



何せ、判決や決定と言う裁判官の専権事項は、裁判官の胸三寸一つで全てが決まるので、選挙で言う〝当確〟が出ていても、最後まで分からないのです


だから、ホント決定が出るまでは、何とも言えないのです



さて、そんな中、見事請求通り一日12500円で計算してくれた訳ですが、果たして582日(決定では561日だが)に対して701万円の補償ってどうでしょうか



高いですか

安いですか


皆さんはどう思いますか


恐らく、それぞれの考えがあるので、正解はありません


どれも正解であり、不正解でもあります


では、ここでちょっと比較をしてみましょう



業種や役職等、様々な状況はありますが、ごく普通のサラリーマンと比較すると、
300000円(額面)×19ヵ月=5700000円
になります。
一方ボクは、
一日12500円×561日=7012500円
ですから、普通のサラリーマンよりは、多くの収入




ですが、ボクには一切の自由は無く、万が一はやってもいない罪で刑務所に行き、懲役と言う名の強制労働をさせられていたかもかも知れない瀬戸際に居ました…




それが、奇跡的にひっくり返って、黒が白になったお蔭で、こうした収入と言う名の補償を受けられるのです


ですから、この計算式は誰にも当て嵌まる物ではなくて、ホントごくごく一部の人にしか当て嵌まりません



逆説的に、701万2500円あげるから、582日間身代わりとなって拘置所に身柄を拘束されてくれ、と言われたら皆さんはやりますか



少なくとも、ボクは絶対にやりません



何故なら、そこには一切の自由が無いからです



自由であれば、701万円以上稼げるかも知れません



だから、ボクは二つ返事で〝自由〟を選択します


と、言うか、お金の問題だけではなく、自由と言うのはそれはそれは当たり前ですが、極めて尊いじゃないですか



たかがコンビニで、何のお菓子を買おうか迷えるなんて、ホント幸せですよ



自由には、お金じゃ買えない、〝プライスレス〟が沢山あるじゃないですか


ホント、これは言葉では表現出来ない儚さがありますよね


なので、今何かに悩んでいたり、思い詰めている人は、是非ともパクられてあの不自由極まりない生活を体験して来なさい、と言いたい



そうすれば、今の悩みが何と小さいことかと痛感するでしょう



話は戻って、中には一年七ヶ月の不自由の後には、701万円貰えるのなら、喜んで行って来る人も居るかも知れません



それはそれで、その人の価値観なので全然有りだと思います



因みに、ボクの父親は自営業をやっていて、ボクの補償額のことを言うと、〝今は、月に30万稼ぐのも大変だから貰えた方だと思うぞ〟と、言っていました



確かに、そう言われればそうかも知れませんよね…


高いか安いかはともかく、ひと月単位で言えば、12500円×30日=375000円ですから、そこそこ良い収入




ただ、ボクが思うのが、一日の補償上限が12500円と言うのは、現代の経済事情にそぐわないと思います



もうちょっと高くて当然じゃないですか


確かに、吉野家の牛丼が300円以下で食べれるとはいえ、ちょっと現代の物価指数にマッチしていないと思いませんか



恐らく、この上限金額が変わるのは、暫くないと思いますが、変わるのなら一日最低20000円は欲しいですよね



後は、やはり当たり前ですが、701万円を貰っても、失った582日の時間は還って来ないと言うことです…



これだけの自由な時間があれば、一体どれだけの可能性が広がったでしょうか。
そう考えると、実に実に無念で仕方ありません




しかし、今こうしてブログを書けること自体が、本来なら有り得ない訳ですから、後ろを振り返らず前だけ見て行きたいと思います



とりあえずは、刑事補償の決定が希望通りに出て良かったです



今日現在、まだ振り込まれてはいませんが、振り込まれ次第お報せしますね



もう、一ヶ月は経ったんだけどな…



明日は、裁判費用補償が確定したことについてお話しします



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