小菅ヒルズでのイジメ。


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こんにちは



今日も、長閑な陽気ですね



今週最後の金曜日、楽しく過ごしましょう



昨日は、彼女が過ごす小菅ヒルズでの生活の一部をお話ししました



やはり、女性が居る舎房は基本的に女性しか居ない等、男子との違いにビックリしましたね



さて、今日は、彼女が居た女子の舎房では、イジメがあったと言う衝撃の実態をお話しします


話は、イジメの具体的な内容に入って行きます


内 『イジメって言ってたけど、誰がイジメるの


X 『いや、皆でイジメちゃう感じだね。』
内 『皆で


X 『だって、私の部屋でイジメがあったから。』
内 『あっ、他の部屋ではなく、君の部屋でイジメがあったから知ってるのか。』
X 『そうそう。』
内 『じゃあ、君もイジメてたの

X 『私はイジメてないよ。』
彼女が言うには、女子の舎房全体でイジメや喧嘩が結構あったのは勿論のこと、自分の部屋でもイジメがあったと言うのです



冒頭に出て来た、〝房長(ぼうちょう)〟と言うのは、これも独特の業界用語で、所謂班長みたいなものです




これは、一番古株の人が務めて、その部屋の最終的な決裁権を握っています



と、大袈裟に書いてますが、要するに、その部屋に居るのが一番古い人がエライと言う、刑務所、拘置所独特のヒエラルキーで、その人が部屋を仕切るのです



ですから、ボクはその部屋の言わば絶対君主である房長が、気に食わない奴を率先してイジメているのかと思ったのです


ところが、実態はそうではなくて、皆一丸となってイジメてたと言うのです


まっ、皆一丸となって、は少々オーバーでしょうが


話は続きます



内 『具体的にどんなイジメをしてたの

X 『その人の悪口を紙に書いて、それを本人に見せないで皆で回していたの。』
内 『直接言わずに

X 『そう。で、本人が感付くじゃん。そういう嫌がらせをしていたね。』
内 『悪い事やってるな…。(苦笑)で、その人は何歳くらいの人だったの

X 『もうオバちゃんだったね。韓国人の。』
内 『そのオバちゃん、感付いてどうしたの

X 『感付いて、夜中泣いてた。』
彼女の部屋では、気に食わない人の悪口を紙に書いて、それを本人には見せずに回覧板の様に回して行ったそうです



当然、その本人は、〝何で私には見せてくれないんだろう




想像しただけで、実に隔靴掻痒なイジメです



ボクの感覚だと、〝文句があるのなら直接言えや




そのお蔭




自分が犯した罪で勾留されて、家族に会えない等の反省の意味の涙ならまだしも、たまたま居合わせた他の被告人達にイジメられての涙だと言うんですから、ホント皮肉なものです…



更に、話は続きます



内 『他には、どんなイジメがあったの

X 『後はね、あからさまにやってたのは、ご飯の配分を少なくするとか。』
内 『えぇ~。それはある意味〝シャリ上げ〟じゃん


X 『それと、差し入れで入って来たお菓子を、皆にはあげるのにその人だけにはあげない、とか。』
内 『うわぁ~。酷いな…。』
X 『後は、床掃除とかの皆がやりたくない仕事をやらせたり。』
内 『でもさ、その人は明らかにご飯の量が少なかったり、お菓子が自分だけ貰えなかったりって分かるわけじゃん。それに対して何も言わないの

X 『言わないね。イジメられっぱなし。』
内 『何で、そのオバちゃんイジメられちゃったの

X 『分からない。』
内 『その人は、君より後に入ったの

X 『先に入ってたよ。』
内 『何で、君の方が後に入ったのに、先に入ってたオバちゃんがイジメられてたの

X 『私は、誰とでも仲良くなれるから。(笑)』
思いの外、彼女の部屋はイジメの〝ドンキホーテ〟だったようです



ご飯の配分を少なくすると言うのは、独居と雑居では、ご飯の配膳方法が若干違うのです



独居は、食事を配る衛生係が食器に取り分けて配膳しますが、雑居は大きなバケットに人数分のおかずをドバっと入れて、それを部屋の皆で各お皿に取り分けるのです



この時に、イジメの対象のオバちゃんには、おかずの量を極端に減らしていたそうです



実は、これはまだましな方で、男子の雑居では〝シャリ上げ〟と言って、おかずを一切配られないイジメもあるのです



ですから、これに比べたら、まだこのオバちゃんは少なからずおかずが貰えていたのでラッキーと言えるでしょう



って、論じてる内容が、ホントに次元が低い…。(笑)
そして、お菓子をそのオバちゃんだけに配らないと言うのは、雑居では差し入れで入って来たお菓子は、同じ部屋の人にお裾分けしないといけない不文律があるのです



一方、独居は一人ですから、差し入れでお菓子が入って来ても、誰にもお裾分けする必要はありません。
ってか、したくても出来ない。(笑)
と、言うよりも、その場でしか会わない人間、しかも何らかの事件を起こした人間に、殊更気を遣う方が極めてバカらしいので、お裾分けなんてしたくもない。(笑)
勿論、ルール上は、物の授受は禁止されていますが、そんなのは形骸化していて、お菓子のやり取りなんて公然と行われています



ですから、そこであからさまに自分だけがお菓子のお裾分けが無いんですから、嫌でもイジメられている事に気付くでしょう



つくづく、陰湿極まりないイジメが行われていたのです



そして、ボクは結末を訊きました


内 『そのイジメは、いつ終わるの

X 『その人が、部屋から居なくなるまでだよ。』
つまり、そのオバちゃんが、執行猶予か刑が確定して受刑者になったりと、その部屋を出て行くまで終わらないと言うのです



彼女自身、私はイジメてない、と言っていましたが、積極的ではないにせよ、その場に居てイジメを止めさせなかった以上、イジメていたのと同義でしょう


これだから、ボクは雑居が大嫌いなんですよね



二度と会わない人間に、いちいち気を遣わなきゃいけないので



これが、仕事なら何とか波長を合わせないといけませんが、お互い裁判を迎えるだけの一時預かり所なのに、こんな煩わしい事は無いでしょう



勿論、雑居房の全てにイジメがあるわけではないですが、少なくとも二人以上の人間が存在すれば、何らかの軋轢が生まれてくる可能性があると言うことですね


彼女達に、いじめられていたオバちゃんは、一体今は何をしているのでしょうか


さて、来週も彼女のヒルズ生活をお話しして行きます


それでは、良い週末を


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