被告人から受刑者へ…。
こんばんは



本日も、更新が遅くなりました



これも、全て夏のせいですのでお許し下さい



さて、昨日は小菅ヒルズのタイムスケジュールについてお話ししましたね


基本的には、男子と女子ではタイムスケジュールは変わりませんが、やはり一番は独居と雑居と言う部分での違いが大きいと思います



今日からは、いよいよ〝秘密の花園〟でもある、女子刑務所に舞台を移して行きます


ですが、刑務所の話の前に、一体どうやって被告人から受刑者になり、どのように刑務所に移送されるのかをお話しして行きます


話は、受刑者になる時の事に及んで行きました



内 『改めて、裁判は何回やったんだっけ

X 『2回。』
内 『判決は2年6月だよね

X 『そう。』
内 『それに対して控訴はしたの

X 『しなかったよ。』
内 『じゃあ、ソッコーで確定したんだ

X 『そう。』
内 『何で控訴しなかったの

X 『親から、早く刑務所に行って一日も早く出て来きなよ、って言われたから。』
内 『なるほど。弁護士は何て言ってたの

X 『弁護士も、実刑確定だからお母さんの言う通りだと思います、って。』
内 『じゃあ、そのまま自然確定させたのね

X 『うん。』
内 『自分としては、お母さんの意見に異論はなかったの

X 『無かったね。』
少しオサライになりますが、彼女は今回一切の争いは無かったので、裁判自体は二回で終了しました



今回の2年6月の判決に対し、彼女は控訴しなかったと言います



その理由は、母親からの意見が、実にごもっともだったからだそうです



この選択は、逆転無罪のボクの見解としては、非常に合理的だと思いました



何故なら、事件自体に一切の争いが無い以上、一日も早く出て来る事を考えるのが、極めて時間的節約になるからです



結局、量刑不当を理由に控訴すれば、それだけ時間が掛かり、出て来るのが遅くなるので、余程の不満が無い場合はとっとと刑務所に行っちゃった方が良いんです



仮に、ボクが彼女の立場なら、全く同じ選択をしますね



尤も、ボクはそうそう罪を認めませんけど



話は続きます


内 『じゃあ、判決後から14日間はお菓子を食べまくってた

X 『食べまくってた。(笑)』
内 『実際は、14日間以上時間があるんだけど、いつ迎えが来るか分からないからか

X 『そうそう。だから、朝からあんぱん二個とか食べてた。(笑)』
内 『そうだよね。だいたい判決から一週間位だから、その間はドカ食いだ

X 『そうだね。』
内 『お菓子は自分でも買ってたの

X 『買ってたし、差し入れも沢山入って来てたからさ。後は、周りから食べきれない程のお菓子を貰っていたからさ。』
内 『なるほどね。』
この心境を理解してもらうのには、少々説明が必要ですので述べたいと思います


まず、判決が出ると、そこから14日間は控訴期間と言って、控訴するかどうかを考える時間が与えられます



この14日間は、懲役刑から勝手に引かれるので、判決が出て控訴しない場合でもそのまま放っておけばいいのです


そして、判決から14日後に刑が確定しますが、そこから直ぐに受刑者になるわけではないのです



書類の送達の関係やらで、判決が確定してから、早くても一週間後に〝アカオチ〟と、言って受刑者になるのです



ですから、判決確定の次の日から、法的身分は受刑者ですが、拘置所での扱いは被告人のままなのです



なので、このタイムラグを利用して、お菓子や菓子パンをドカ食いするのです



何故かと言うと、受刑者になると、一切お菓子を買えないからです



詰まり、これからお菓子が食べられなくなるので、今の内に沢山食べておこうと言う心理から、彼女はお菓子や菓子パンをドカ食いしていたのです



刑務所に行くと、全くお菓子が食べれない訳ではないのですが、被告人の時のように自分が買いたい時にお菓子を買えなくなるので、暫くお別れとなるお菓子を食い溜めておくのです



食い溜めと言ったって、冬眠する熊じゃないんですから、直ぐに〝下〟から出ちゃうんですがね


例えば、ここにポテトチップが3袋あるとしましょう



普通なら、これを一日一袋食べれば充分ですよね

しかし、いつ受刑者のお迎えが来るか分からないので、一日で3袋食べておかないと、もう明日には食べれなくなるかも知れないので、一気に食べるのです



要するに、三日で3袋も、一日3袋でも、結果的には同じ3袋を食べた事に変わりはないのですが、状況が状況だけにそうせざるを得ないのです



と、言うのも、被告人から受刑者になる時は、職員が迎えに来るのですが、それがいつ来るかは事前に知らされず、当日の朝にいきなり告知されるのです



だから尚更、明日かも知れないし、明後日かも知れないし、それが分からないのからこそ、ドカ食いをするのです



また、周りもそれが分かっているからこそ、どんどん〝もう食べれなくなるから食べな〟と、余計にお菓子のお裾分けをくれるのです



そして、彼女は口の中を、リスが餌を食べる時のように膨らませながら、受刑者へとなって行くのでした…。
この続きはまた明日





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