日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

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職務質問の法的根拠は?



 おはようございます

 今日は、どんよりな天気ですね

 
 昨日は、密着警察24時を観ての見解をお話しました

 まあ、相変わらず薬物犯罪が多いのと、職務質問からの現行犯逮捕がかなり多いことが相変わらずでした

 
 そこで、今日は、職務質問について少し掘り下げてみたいと思います


 まず、職務質問の法的根拠ってあるのをご存知ですか

 まっ、一度でもパクられた経験がある方や、法律に詳しい方ならご存知でしょうが、職務質問にはれっきとした法律があるのです

 それが、『警察官職務執行法』と言う法律です

 この法律を根拠に、警察官は職務質問を行っているのです


 では、この警察官職務執行法の条文を見たいと思います

 実は、警察官職務執行法、略して警職法は、たったの八条しかありません


 第1条(この法律の目的)
 第2条(質問)
 第3条(保護)
 第4条(避難等の措置)
 第5条(犯罪の予防及び制止)
 第6条(立入)
 第7条(武器の使用)
 第8条(他の法令による職権職務)



 この中の、第二条が職務質問の法的根拠なのですが、その第二条を見てみます


 (質問)

 第二条  警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知つていると認められる者を停止させて質問することができる。

 2  その場で前項の質問をすることが本人に対して不利であり、又は交通の妨害になると認められる場合においては、質問するため、その者に附近の警察署、派出所又は駐在所に同行することを求めることができる。

 3  前二項に規定する者は、刑事訴訟に関する法律の規定によらない限り、身柄を拘束され、又はその意に反して警察署、派出所若しくは駐在所に連行され、若しくは答弁を強要されることはない。

 4  警察官は、刑事訴訟に関する法律により逮捕されている者については、その身体について凶器を所持しているかどうかを調べることができる。



 と、相変わらずまどろっこしい条文なんですが、この中の第一項が職務質問の法的根拠になります


 改めて、第二条第一項を見て下さい


 警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知つていると認められる者を停止させて質問することができる。

 
 と、なっていて、まず、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、とありますが、現実問題こんな人なんてその辺に居ますか

 この条文に該当する時は、血のついた包丁をあからさまに所持しているような極端な場合ですよね

 何らかの犯罪を犯し、って言うのは


 続いて、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者、とありますが、これも現実的にまず居ないですよね

 犯罪を犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由、ですよ(笑)

 こんな状況って、一体どんな状況なのでしょうか


 更に、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知つていると認められる者、とありますが、犯罪が行われようとしていることについて知っている人なんて、居るんでしょうか

 これは、対象者が複数の場合でしょうが、明らかに犯罪が行われようとしていることを知っている人なんて、まず居ないですよね


 以上の人達を、警察官は職務質問出来ることになっているのです


 ところが、警察24時を観てみると、これらの人ではなくて、街を普通に歩いている人や、深夜に路上駐車している人達にバンバン〝バンカケ〟してますよね

 街角を歩いているだけで、路上に駐車しているだけで、一体どこが異常な挙動で、周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯して、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者、なのでしょうか

 全く違いますよね


 ここまで細かく書いたのは、法律の条文と実際のバンカケが余りにも違うからです
 
 そうなんです

 実は、職務質問は、この条文を相当拡大解釈しているのです

 これが、本ブログで何度も何度も登場する、〝法律上と事実上の乖離〟です


 法律上は、厳格に職務質問が出来る者を定めていますが、事実上はちょっとでも怪しいと感じた人は、バンバン〝バンカケ〟しているのが現状です

 テレビを観ても、殆どがそうですよね

 パトロール中の警察官と目が合ったのに逸らしたから、とか、パトカーを見て視線を逸らしたから、何て理由でバンカケしているのです

 全く、中学生の喧嘩じゃないんですからね(笑)

 目と目が合ったとかね…


 では、警察官の職務質問は違法なのかと言うと、それがそういう訳ではないのです

 これは、法を執行する側の強みなのですが、例え前述の条文に該当していなくても、バンカケした警察官が、〝明らかに周囲の状況からして挙動がおかしかった〟と、言えばそれで通ってしまうのです

 これまで、職務質問をしたこと自体が、違法かどうかで争われた裁判は聞いたことがありません

 職務質問の方法が、度を超しているという事で争われた裁判は枚挙に暇がありませんが

 この点は、明日お話する予定ですが、例えば、バンカケした人の車を許可なく捜索したとか、職務質問なのに長時間に亘り拘束したとか、それはそれは色々なケースで過去に争われています

 仮に、バンカケしたこと自体を裁判で争ったとしても、裁判所は、〝治安維持の為に行った警察官の行動は、犯罪抑止の観点からも違法とは言えない〟と言って、違法とは認められないでしょう

 すなわち、お国の為に警察官もやっているんだから、と言う大局的な考えです


 と、いうことで、今日はバンカケが出来る法的根拠についてお話しました


 実は、バンカケで一番問題になっているのが、第三項の〝前二項に規定する者は、刑事訴訟に関する法律の規定によらない限り、身柄を拘束され、又はその意に反して警察署、派出所若しくは駐在所に連行され、若しくは答弁を強要されることはない。〟と言う条文なのです

 この点については、明日お話する予定です



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