日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

電子計算機使用詐欺。



 こんにちは

 今日も、梅雨らしい天気ですね

 
 昨日は、ボクがトカナに載ったお話でした

 色々な方のご尽力のお陰で、こうしてボクの事が紹介されて、大変嬉しく思っています

 改めて、この場を借りて、清田先生、角編集長、大変ありがとうございました


 さて、今日は、先日の徳重選手の裁判を観に行った際に傍聴した、他の裁判の模様をお話します

 我々の知らない所では、こんな事件が起きているんだなと思って頂ければいいかな、と

 ボクが、徳重選手の初公判を観る前に傍聴した事件はこちら


 722号法廷 10時30分~10時45分
 大野秀孝 電子計算機使用詐欺 判決



 と言う事件でした

 この事件を観ようと思ったのは、徳重選手の初公判ギリギリに終了予定だったのと、電子計算機使用詐欺と言う珍しい事件の判決だったからです

 だって、皆さんは、電子計算機使用詐欺なんて罪名は聞いた経験はありますか

 単なる詐欺は聞いた経験はあっても、随分と長ったらしい電子計算機使用詐欺なんて、そうそう聞かないですよね

 
 では、電子計算機使用詐欺と言うのは、どういう罪なのかと言うと、コンピュータを使用して、虚偽のデータを作成したり、虚偽のデータを使用して、不正な処理を行ったりすることによる詐欺の罪です

 例えば、他人のクレジットカードを拝借してきて、それを用いてネット上で他人名義で電子マネーを購入した事案について、実体関係のない電磁的記録を作出することを電子計算機使用詐欺にあたるとした判例があります

 最高裁平成18年2月14日(刑集60・2・165)は、

 出会い系サイトの有料サービスを使用するために電子マネーを購入するにあたって、窃取した他人のクレジットカードの名義人氏名、番号及び有効期限を入力送信し、電子マネーの使用権を取得した行為について、「クレジットカードの名義人による申し込みがないにもかかわらず、電子計算機にカードに係る番号等を入力送信して名義人本人が申し込んだとする虚偽の情報を与え、名義人本人がこれを購入したとする財産権の得喪に係る不実の電磁的記録を作り、電子マネーの利用権を取得して財産上不法な利益を得たものというべきである」として246条の2を適用を肯定しました。


 と言うように、誰かを騙してお金を騙取する詐欺とは違い、ハイテクな詐欺だという事です

 ボクは、罪名だけではどんなハイテクな詐欺かは分からなかったので、とりあえずは覗いてみようと思い足を運びました


 法廷に到着すると、既に被告人が着席していて、両脇を刑務官が固めています

 年齢は、30代か40代のヤカラ風で、黒いスーツを着ていました

 ボクが法廷に入ると、〝何だこいつ〟と言うような感じで、ジロジロと見てきました

 何せ、傍聴人がボクともう一人しか居なかったので、余計に目立ったのでしょう

 被告人としても、こんな知り合い居たかな、と言う思いもあったのでしょう

 とにかく、ジロジロボクを訝しんでいました

 まっ、その訝しさは当たっていますよ

 何故なら、こうしてしっかりと記事になっているからです(笑)


 少しすると、裁判官が入廷して来ました
 
 続けて、いつものセレモニーである、起立して一礼をして着席します

 『それでは、被告人は証言台の前へ。』

 と言う裁判官の言葉に促されて、証言台の前へと歩を進める大野選手


 『それでは、あなたに対する、電子計算機使用詐欺被告事件の判決を言い渡します。主文。被告人を懲役2年に処する。未決勾留中100日をその刑に参入する。』


 と言う実刑判決でした

 判決理由を聞くと、事件の概要が分かって来ました


 平成26年に、大野選手は共犯者のイワタキらと、不正に得たクレジットカード情報を悪用して、自宅のパソコンを使用し、11名義分のカード情報から、楽天EDYを58万6000円分、ICフェリカにチャージさせたと言う事件でした

 大野選手は、犯行の発覚を防ぐ為に、一回のチャージでたったの1000円ずつしかチャージしなかったそうです

 一回のチャージで、何万円もチャージしてしまうと、直ぐに発覚してしまう恐れがあった為、少し知恵を働かせたのでしょう

 回数で言ったら、360回にも上ったそうです


 犯行が発覚したのは、IPアドレスを辿ったところ、大野選手の自宅のパソコンに行き着いたそうで、その通信時間帯に大野選手が在宅していた事も確認された為です

 要するに、明確な客観的証拠があったということです

 にも拘わらず、大野選手は、『イワタキにクレジットカードを渡しただけで、犯行には関わっていない。』等と供述し、犯行を完全否認したそうです

 しかしながら、イワタキを始めとする共犯者や関係者は素直に罪を認め、また、大野選手と一緒に犯行を行ったと供述していることから、『被告人の供述は信用できない。』と、一蹴されていました(笑)

 まっ、これは良くありがちなパターンで、何とか犯行を免れたいが為に、全てを共犯者になすりつけるんですよね
 
 この傾向は、特に主犯格に多いパターンですね

 ですが、その主張が認められる事は殆どなく、と言うか皆無と言っても良く、見事に排斥されます

 
 大野選手も、何とか罪を免れたかったみたいですが、その目論見は脆くも崩れ去りました

 まっ、普通に考えて、犯行を行ったのは明らかなのに、この期に及んで悪足掻きをして、実に往生際が悪いですよね

 とはいえ、裁判ではどう主張しようが被告人の自由ですから、それはそれで全然構わないのです

 ただ、その主張が認められなかった場合(有罪だっ場合)、その分刑が重たくなるだけです

 今回は、主犯の大野選手が、一人犯行を否認していると言う構図でした

 そんな事件でした


 さて、明日は、最近の話題をお話する予定です



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