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ドローン少年の逮捕はアリ?ナシ? (後編)



 こんにちは

 いやはや、今日も真夏日ですね

 今直ぐにでも、海かプールに行きたいです


 さて、今日は、先日の話題についてお話します

 先週は、ドローン少年の逮捕はアリかナシかについてお話しました

 それぞれ、見解はあるでしょうが、引き続き今日も掘り下げます


 さて、今日は、この事件について、あの池上彰さんが朝日新聞に寄せた記事が非常に分かりやすいので、引用したいと思います


 (池上彰の新聞ななめ読み)ドローン少年逮捕 容疑検証で見えた問題点


 警察の発表を、そのまま書くか、それとも発表内容を仔細(しさい)に検討してみるか。
 記者の問題意識によって、記事には大きな違いが出てきます。
 
 〈今月15~17日に開かれた東京・浅草の三社祭で小型無人機「ドローン」を飛ばすことを示唆する動画をインターネット上に配信したとして、警視庁は21日、横浜市の無職少年(15)を威力業務妨害容疑で逮捕した〉(読売新聞5月21日夕刊)
 ドローン騒動は、遂(つい)に三社祭にまで影響が出て、少年逮捕に発展したか。
 そう思いながら記事を読み始めましたが、ドローンを飛ばすことを示唆する動画をネットに配信することが、なぜ威力業務妨害の容疑になるのか、引っ掛かりました。
 その理由は、記事によると次の通りです。
 〈「明日、浅草で祭りがあるみたいなんだよ。撮影禁止なんて書いてないからね。祭りは無礼講ですよ」などと、「予告」と受け取れる動画を自宅からネット配信。三社祭の主催者に「ドローンの持ち込みを禁止する」と貼り紙させるなど警備を強化させ、主催者の業務を妨害した疑い〉
 この記事だけだと、この文章が、なぜドローンを飛ばす「予告」と受け取れるのか、わかりません。
 
 また、三社祭の主催者に警備を強化させたことが、威力業務妨害に当たるのでしょうか。
 これも、よくわかりません。
 通常、「威力業務妨害」とは、脅したり騒いだりという「威力」によって、相手の仕事を阻害することだと考えるからです。
 どうも釈然としない。朝日新聞の21日夕刊の記事も似たようなものでした。
 
 そう思っていたら、朝日新聞は22日付朝刊の社会面トップで続報を書き、警視庁の発表内容を検討しました。
 少年は、長野市の善光寺で法要行列にドローンを落下させたり、兵庫県の姫路城や東京都心部で、ドローンを飛ばしたり、飛ばそうとしたりしていました。
 こうした場所でドローンを飛ばすことが危険につながるという判断は理解できます。
 しかし、飛行を直接規制する法律はありません。
 法治国家としては、規制する法律がない状況で逮捕というのは、問題です。
 
 この記事も、そういう記者の問題意識から書かれたのでしょう。
 次のような文章になっています。
 〈ルール作りが追いつかない中、警視庁は今回、威力業務妨害容疑を適用した。業務妨害罪は、他人の業務活動を妨げる行為に適用される。人を欺く手口であれば「偽計業務妨害」、言葉や行動による脅迫であれば「威力業務妨害」となる。「威力」の場合、暴力を振るわなくても、大きな声を出したり、汚物をまき散らしたりすれば該当し、実害が出ていなくても有罪となる場合もある〉
 〈警視庁は再三注意をしても少年がドローンを飛ばそうとすることをやめなかったことや、逃走の恐れがあることなどから「難しい判断だった」(捜査幹部)としながらもこの容疑での逮捕に踏み切った、と説明した〉
 なんと、警視庁の捜査幹部も「難しい判断だった」と認めているというのです。
 つまり、この容疑での逮捕は、果たして正当と言えるのか、警察内部にも懐疑的な意見があったことをうかがわせます。
     
 これについて、この記事では、警視庁のさらに上の幹部にも見解を求めています。
 〈警視庁刑事部の幹部は「業務妨害罪の適用は最後の手段。別の容疑がない場合、『広い意味で何らかの被害を受けた』として立件するケースがあり、カバー範囲は広い」と説明する〉
 これは驚くべき発言です。
 とても正直だとも言えるでしょう。
 「別の容疑がない場合」、この容疑で立件することがあり、「カバー範囲は広い」。
 つまり、いくらでも別件逮捕できると認めているのですから。
 警察がいくら注意してもやめようとしなかったのですから、「最後の手段」に出た気持ちは理解できます。
 しかし、警察は、「最後の手段」を用いれば、何とでもなると思っていることが明らかになってしまいました。
 警察の発表をそのまま漫然と書くのではなく、容疑が適切かどうか問題意識を持って検証したことで、新たな問題が浮かび上がりました。

 
 (朝日新聞より)


 と言う記事で、大変ごもっっともでした

 別に、後出しジャンケンではなく、ボクも全く池上彰さんと同じ見解だったので、思わずスクラップして置いたのです

 
 要するに、池上彰さんも、今回の少年の逮捕容疑に疑問を持っているという事です

 記事にもある通り、少年の行為の一体どこが、威力業務妨害に当たるのか釈然としないと言っています

 ホント、右に同じくとはこの事です

 警察幹部の意見として、

 〈警視庁刑事部の幹部は「業務妨害罪の適用は最後の手段。別の容疑がない場合、『広い意味で何らかの被害を受けた』として立件するケースがあり、カバー範囲は広い」と説明する〉

 と、言っているように、直接的な容疑が無ければ、無理やり理屈をこじつけて逮捕出来る事を認めているのです

 つまり、警察がその気になれば、幾らでも逮捕出来るという事です

 これは、ホントに恐ろしい事実ですよね


 あくまでも、逮捕権と言う公権力を行使出来るのは、警察や検察などの国の機関しかありません

 仮に、我々一般人が、〝あいつ人様に迷惑ばかり掛けているから、威力業務妨害罪でパクっちまえ〟と言っても逮捕出来ません

 逮捕するか否かは、警察や検察の胸三寸なのです

 勿論、ほんの些細な事で、無理やり威力業務妨害罪をこじつけて逮捕はしないでしょうが、ちょっとでも目立つ事をやれば、その芽を摘む為に、ソッコーで今回のように逮捕して来るでしょうね


 確かに、今回の少年の行動は、誰が見てもちょっとおかしいと思いますよね

 まあ、学校で例えるなら、その学校で一人居るか居ないか位の、かなりの異端児でしょう

 ですから、警察の気持ちも非常に理解出来る部分はあるのです

 万が一、何かあった際は、その前後に〝予兆〟的な言動があったのにも拘わらず、警察は何もしなかったと叩かれるんですからね

 なのに、その芽を摘んだら、今度はその逮捕はどうなんだと言われるんですから、いずれにしても何かしら言われる運命だったのです(笑)

 まっ、警察としても、何もしないでガチャガチャ言われるくらいなら、何か言われてもその芽を摘んでおこうと考えたのでしょう

 その方が、余程社会秩序は保たれます


 因みに、その後少年はどうなったのかと言うと、7月6日に、保護観察処分となったそうです

 つまり、もうシャバに居るという事です

 なので、24時間警察が監視しているワケではないので、もしかしたらまた何かやらかすかも知れません

 少年自身が、今回の逮捕と処分に、一番納得が行っていないでしょうからね

 今度は、ドローンじゃなくて、19の歌じゃないですが、紙ヒコーキを飛ばせばイイんですよ(笑)

 そしたら、流石に威力業務妨害罪には問われないでしょうから(笑)


 また、もう一点ボクの視点で感じたのは、明らかに今回の逮捕はこじつけ極まりないのに、無罪にはならない事です

 審判の内容までは明らかになってはいませんが、恐らく少年は否認した思うんです

 なのに、結果は保護観察という、すなわち有罪判決ですから、少年の主張は通らなかったという事です

 仮に、少年が黙秘したとしても、裁判所は少年の行動を、威力業務妨害罪に当たると判断したという事です

 そう考えると、いかに無罪判決は至難の業かが分かりますね


 ともかく、今回の少年の逮捕から得た教訓は、警察は逮捕しようと思ったら、別件でも何でも逮捕してくるという事です


 今日は、そんなお話でした


 さて、明日も、ちょっと気になった事件についてお話する予定です



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