日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

ボクならではの傍聴ガイド。

 
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 平成25年9月10日(火) 東京高等裁判所410号法廷

 罪名 傷害致死  被告人名 田村寛忠


 この事件は、今年の7月末にボクがシャバに出てから刑事補償(無罪が確定した人間が、身柄を拘束されていた日数の金銭的補償)の手続きを教示してもらう為に、東京高裁に出向いた時に、たまたま裁判所入口にある『開廷表』を見て傍聴した事件でした。

 勿論、この被告とは全くの赤の他人ですから、傍聴する理由は〝初めは〟特にありませんでした。


 しかし、ボクは開廷表を見てその考えを改めます。

 と、言うよりも、流行の言葉で例えるなら正に『じぇじぇじぇ!』でした!

 
 それは何故か…?

 
 それは、開廷表の右端にある審理状況の欄に『審理』と記載されていたからです。

 こう言うと、「裁判なんだから審理と記載するのは当然じゃないか!」と、突っ込みが入りそうですが、実はそれは〝素人〟の突っ込みです。

 勿の論、この突っ込みは、一審公判ならば充分に当てはまります。


 ここで、裁判の傍聴について少し解説しておきます。


 まず、裁判は刑事事件も民事事件も原則として〝公開〟なので、裁判所に行けば誰でも、〝無料〟 で傍聴出来ます。

 基本的に、裁判所は官公庁の一つですから、土、日、祭日はお休みなので、月曜日から金曜日までの平日午前10時から午後5時まで毎日開廷しています。

 その際に役立つのが、裁判所入口に置いてある『開廷表』です。

 
 この開廷表に記載されている内容は以下の通りです。

 
 ①開廷時間
 ②法廷の場所
 ③被告人名
 ④罪名
 ⑤裁判官の氏名
 ⑥書記官の氏名
 ⑦審理状況
 ⑧傍聴券の有無


 で、⑦の審理状況には三種類あって、

 ①新件(今日が初公判)
 ②審理(何回目かの裁判)
 ③判決(読んで字の如く)

 と、なっています。


 なので、裁判傍聴マニアの方々は(ボクも含めて)、この開廷表を穴が開くように見つめて、その日面白そうな事件がないかを、くまなくチェックします。

 従って、開廷表はその日の裁判の『目次』と言ったところでしょうか。



 さて、話は戻って、何故ボクが開廷表の〝審理〟の記載にじぇじぇじぇと思ったのか?

 それは、控訴審での審理は非常に珍しいからです。
 
 こう言うと、またまた「控訴審でも審理するのは当たり前じゃないか」と、突っ込みが入りそうですが、実はここには表面的には分からない〝事実〟が隠れているのです!


 そもそも控訴審は、『事後審』と言う性質の為、基本的には初公判で結審して、次回判決と言うパターンが殆どなんです。

 一般的には、控訴審でも一審公判の様に、証拠調べをしたり、証人尋問をやったりしているイメージがありますが、現状は全く違います!!!

 〝事後審〟と言うのは、一審判決が正当かどうかを判断すると言う構造なので、一審公判の時みたく、証人尋問をやったり、被告人質問をやったりはしないのです。

 基本的には、全て『書面審査』なので、法廷でガチャガチャやったりってまずないんです。

 ってか、刑事訴訟法では、「控訴審において被告人は陳述することはできない」と、定められているので、基本的には被告人は何も言えないのです。


 しかし、裁判所が必要と認める場合に限り、控訴審でも新たな証拠調べをしたり、証人尋問をしたりとやる場合もありますが、現状は殆ど認められていません。


 まっ、死刑や、無期懲役のような大きな事件なら、慎重を期して一応被告人質問をやったりしているみたいですが、そんな大きな事件は頻繁にはありませんからね。

 
 そんな状況下で、前記の開廷表に、控訴審なのにも拘わらず、〝審理〟との記載があったので、ボクは『これは何かあるぞ!』と、感じたのです。


 実際、ボクの時も異例の控訴審での証人尋問をやった経験があったので(この点については、長くなるので別の機会にお話しします。) 、尚更控訴審での審理にピンと来たのです。


 そして、傍聴に行ったら案の定証人尋問をやっていたので、ボクは『おぉ~!』と、思いながらその証人尋問を傍聴しました。


 と、長くなってしまったので、続きは次回で。