日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

開廷表から読み取る…。




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 前回の記事で述べた通り、ボクのあらゆる思いから、自分が逆転無罪判決を受けた法廷を傍聴しようと思い、東京高裁506号法廷へと足を運びました。

 因みに、東京地裁と東京高裁は、同じ建物内にあるので、地裁事件も高裁事件も、同じ建物内での移動だけで済みます。

 一度、建物の外に出る必要は全くありません。


 さて、ボクが506号法廷で傍聴しようと思った事件は下記の通りです。

 
 罪名 恐喝 
 被告人名 Y氏
 審理状況 判決
 時間 午後1時30分~午後2時30分


 と、言う良くありがちな事件で、事件自体に強い興味はなく、2時半から別の法廷で傍聴するまでの、いい時間潰し的な意味合いがありました。

 しかし、一点だけ〝あれ?〟と感じる所がありました。

 
 それは…


 『判決の時間』です。


 
 どういう意味かと言うと、上記の判決公判の時間は午後1時30分~午後2時30分となっていました。

 これは、控訴審判決にしては、極めて長時間なんです。

 通常、控訴審判決は、大体10分~15分位で終わります。

 何故なら、控訴審判決の殆どが「控訴棄却」だからです。 

 詰まり、棄却の判決をするのに、長い時間法廷を押さえる必要はないので、だいたい10分とか15分で終了してしまうんです。

 その証拠に、高裁刑事事件の開廷表を見ると、判決公判の時間が、10分とか15分しか取られてないですから。

 
 要するに、判決なのにも拘わらず、公判の時間が10分や15分しか取られてなかったら、その事件はまず控訴棄却だと読めるのです! 

 
 これは、開廷表の字面からは読み取れない舞台裏です!

 因みに、ボクの判決公判の時も、午後1時半から午後2時半までの一時間、法廷が押さえられていたそうです。


 で、ボクはこの事件の開廷表を見た時に、

  『判決にしては、随分時間が取られているな。』

 とは、思いましたが、

  『まっ、事件が少し複雑なんだろうな…』 

 位にしか思っていませんでした。


 
 そして、午後1時30分の5分前位に506号法廷へ。

 この時、ボクの心の中では、

  『この法廷に、こっち側(シャバ)から入れるとはな…』

 と、言う非常に深い思いがありました。


 そんな感慨にふけりながら、傍聴席入口のドアの前に佇んでいると、ボクの横をスーっと通り過ぎて行く小柄な〝オッサン〟が…。

 その〝オッサン〟を、チラッと見た瞬間に、ボクの記憶のメモリーが〝じぇじぇじぇ〟と、反応しました。

 そうです!そうなんです!

 この小柄な〝オッサン〟は、ボクの控訴審で4月から担当していた東京高等検察庁の『錦織聖』検察官だったのです!

 詰まりは、有罪率99.9%を誇る日本の検察で、ボクに負けた人だったのです。(笑)

 いやはや、こんなシチュエーションは、まず無いですから、ボクはついニヤニヤしてしまいました。(笑)

 向こうは、ボクを単なる傍聴人だと思ったのか、全くこちらを見ないで法廷へと入って行きました。


 そして、ボクを一年七ヶ月の〝呪縛〟から解き放たせてくれた法廷へと歩を進め、傍聴人入口のドアを開けました。


 そこには、当たり前ながら、7月2日の判決の時と全く同じ景色が広がっていました…。

  
 違うのは、ボクが7月2日に見た景色を、この日は〝逆サイド〟から見ているという状況です…。

 
 あっ、後はブレスレッド(手錠)をしていない状態でしょうか。(笑)

 でも、こんな状況は、そうそう味わえないですから、実に、実~に痛快でした!


 で、ボクは傍聴席入口から傍の一番後ろに座りました。

 
 そして、午後1時半少し前に、裁判官三人が入廷。 

 三人の裁判官の内、真ん中の裁判長と右陪席の裁判官は同じで、一人の裁判官だけボクの裁判の時とは別の裁判官でした。

 それから、いつもの儀式である全員起立しての一礼。

 すると、ボクの裁判の時に、傍聴席から見て一番右に座っていた裁判官が、傍聴席を何気なく見渡してボクの方を見た瞬間〝あれっ?〟と言う感じで、何度も何度もボクの方を見ていました、(笑)

 その不自然な挙動は、間違いなくボクの存在に気付いた証拠でした。(笑)

 その裁判官とは、何度もボクと目が合い、ボクは〝ニヤリ〟としていました。(笑)


 きっと、この裁判官は内心相当ビックリしていたに違いありません。

 まさか、つい二ヶ月前に逆転無罪判決を宣告した〝元〟被告人が、今度は二ヶ月後にはお客さんとして傍聴席で観戦してるんですから。(笑)


 と、ボクは内心ニヤニヤしながら、判決の朗読を待っていました…。