FC2ブログ

日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

厳しい行方の初公判…。

人気ブログランキングバナー



 (大変恐縮ですが、両方のクリックのご協力をお願いします!)


 裁判長 『それでは、被告人は前へ。』

 そう、裁判長から促されて、被告人席から法廷中央の証言台へと向かう内柴被告

 裁判長 『名前は

 そう、問われると内柴被告は、

  『内柴正人です。』

 と、はっきりした声音で自らの名前を名乗ります

 裁判長 『住所や本籍等は、このカードに記載の通りで間違いないですか

 と、続けて質問しました。

 これは、内柴被告の様な有名人のプライバシー保護の為に、傍聴人に住所等が知られない様にする為の措置で、事前に住所や本籍等を記載したカードを提出しておくのです。

 それを、裁判長が見て、被告人に確認するだけで人定質問の代わりとするのです

 因みに、ボクの様な単なる一般人は、おもいっきり住所や本籍等を証言させられました。(笑)

 全く、一般人にはプライバシーはないのか、と突っ込みたくなりました。(笑)

 裁判長は、内柴被告の人定確認を終えると、席に戻るようにと促しました。


 そして、いよいよここからが〝キックオフ〟です

 
 裁判長 『え~、弁護人より控訴趣意書の要旨の陳述と言う事ですが

 弁護人 『はい。20分を予定しております。』

 裁判長 『それでは、どうぞ。』

 と、促され5人の内の一人の弁護人が起立し、事前に作成した文章を右手に力強く持ちながら、朗読を始めます

 この弁護人の陳述は、もの凄くハキハキとしていて、傍聴人に語りかけるかの様に、ゆっくりとしたスピードで朗読して行きます

 さながら、何かの朗読会かと思った程、実に素晴らしいテンポでした

 ホント、惹きつけらる絶妙な朗読でした。

 
 その内容は、簡単にまとめると以下の通りで、

 ①控訴の趣意は、法令違反と事実誤認の二本立て。
 ②被害者と、友人の供述が明白に食い違っている。
 ③強姦後の行動が、被害者の携帯電話の通話記録と矛盾している。
 ④被害者は、客観的証拠と全く矛盾する供述をしている。
 ⑤原判決は、経験則、論理則違反は明らか、むしろ全く逸脱している。
 ⑥従って、被告人は無罪であるから原判決は破棄されるべきである。

 等と、弁護側は一審判決をとことん糾弾していました

 途中、朗読者が交代して別の弁護人に代わりましたが、交代した弁護人は途中何度もつっかえていたので、ボクは最初の弁護人がそのまま朗読すれば良かったのにな、と思いました。

 朗読中の内柴被告は、微動だにせずジッと前方を見詰めていました
 
 
 因みに、通常の控訴審ならばこの様な朗読は行われません

 
 何故なら、既に初公判前に控訴趣意書(控訴審で主張したい内容をまとめた書面)を提出しているので、裁判所は弁護側の言い分を分かっているからです。

 詰まり、二度手間以外の何物でもありません。

 にも拘わらず、朗読を認めたと言うのは、弁護側が裁判所に強くアピールしたからでしょう

 要するに、弁護側の世間に向けてのアピールタイムだったのです

 当然、ボクの控訴審初公判では、こんなアピールタイムは無かったです。(笑)

 
 しかし、このアピールタイムを肝心の裁判官達は、聞いているという感じではなく、ただ座っているだけと言った感じで、心ここに在らずに見受けられました

 
 ボクは、弁護人が朗読中、朗読の内容も注目していましたが、それと同じ位に裁判官達の表情を追い掛けていました。

 何故なら、〝元〟被告人のボクからすると、裁判官達がどんな表情をしているかで、その事件に対してどれだけの興味を持っているかを量る基準となるからです
 
 だから、耳は弁護人に集中して、目は裁判官に向いている感じでした。

 
 正直、ボクは弁護人が朗読している時の裁判官達の表情を見た時に、

 『あっ、これは全く興味持ってないからダメだな…

 と、その後の趨勢が読めてしまいました…。

 
 このボクの予想は、案の定的中する結果となります


 続いて、裁判長が弁護人に、

 『弁護人から請求の、鑑定と、被害者と友人の証人尋問、被告人質問と言う事で宜しいですか

 と、問われ弁護人は、

 『はい。』

 と、返答します。

 そして、裁判長は、

 『検察官のご意見は

 と、問うと検察官は、

 『控訴の理由がないので、控訴棄却を求めます

 と、強い口調で意見を述べます。

 これは、当然の主張です

 
 そして、裁判長は検察官の意見を聞くと、両サイドの裁判官と相槌を交わし、

 『弁護人からの請求は、いずれも却下します

 と、実に淡々と言い放ちました…

 まるで、予めそのセリフを言うのが決まっていたかのように…。

 って、ぶっちゃけそうなんです

 もう、控訴審初公判の段階で、裁判所の方向性は決まっているので、裁判所からすればこのセリフを言うのは、予定調和だったのです
 
 だから、幾ら弁護人が初公判で、一生懸命控訴趣意書の朗読をしようとも、この一言は不可避だったのです…

 
 悲しいかな、これが刑事裁判の現実です…。

 
 このセリフは、事実上の判決で、弁護側の請求を認めないと言うのは、その必要性が無い、即ち一審判決は間違っていないと言う意味です

 ですから、これにて控訴審は結審して次回が判決になります。

 このパターンは、1000%控訴棄却です

 詰まり、一審判決が覆り、内柴被告が無罪になる可能性は地球がひっくり返ってもない、という意味です

 この裁判長からの一言を聞いた弁護人達は、一様にメモを取っていましたが、その表情はどれも厳しいものでした

 
 そして、裁判長は内柴被告を証言台の前に来るように促し、

 『それでは、これで結審します。判決の言い渡しは、12月11日午後2時半にこの法廷で行います。では、終わります。』

 と、言い内柴被告は、

 『はい。』

 と、力無く返答し、全員が起立し一礼した後、被告人席へと戻りブレスレッドを刑務官にはめられます。

 
 その後、内柴被告は刑務官に連れられて退廷する途中に立ち止まり、ボクの隣の傍聴人が内柴被告の関係者だったらしく、内柴被告と目を合わせ一礼していました。

 何故か、この傍聴人の眼には涙が浮かんでいました…

 法廷内は、全員が立って〝ざわざわ〟していて、視線は内柴被告に注がれていました

 ボクも、内柴被告をじっと見ていましたが、当然目が合うことはなく、納得のいかない表情で法廷を後にしました

 
 ボクも、法廷を出ようと出口に向かっていると、思わぬ人と出くわしました…