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日本初(?)有罪率99.9%の刑事裁判で〝二度も〟無罪判決を勝ち取った男のブログ!

過去、二度も刑事裁判の被告人として法廷に立たされるも、自力で反証、反駁をし二度も無罪判決を勝ち取る!そんな私が、あらゆる事を綴る!

塀の中から見ていた木嶋佳苗事件。

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 木嶋佳苗が、逮捕されてからの当時のマスコミ報道の過熱ぶりは、ご記憶の方も多いかと思います

 しかし、日を追うごとに、必然の流れとしてマスコミの報道は下火になって行きました。

 その間も、ボクはふと思い出した時は、ネットで木嶋佳苗事件の続報を追っていました

 なんせ、〝元〟同じマンションの住人同士ですからね。(笑)

 嫌でも、気になるなって方がどだい無理な話です…


 すると、どうやら詐欺容疑や窃盗等で、何回も再逮捕を食らっている状況で、しかも一貫して完全否認していて、殺人容疑については〝完黙〟(完全黙秘の通称)をしていると言うではないですか

 ボクの、この時の率直な感想は『女なのにたいしたもんだなぁ。』と、言うものでした

 だって考えてみて下さい。

 逮捕された経験のある方なら、良く分かると思いますが、逮捕されると基本的に孤独で全ての決裁権は自分にあります。

 メールや電話、今ならラインで友人等に相談出来る訳ではありません

 『その為に、弁護士がいるのではないか。』と、言うのかも知れませんが、それはホント表面的にしか刑事弁護人の実態を知らない証拠です

 確かに、弁護人は接見禁止が付いている時でも、24時間365日面会できます

 しかし、だからと言って弁護士は毎日毎日面会に来てくれる訳ではありません…。

 当然、弁護士だって他にも沢山事件を抱えていますから、木嶋佳苗一人に付きっきりと言う訳にはいきませんからね

 又、これが一番大きいと思うのですが、取り調べの時に弁護士は同席しません。

 詰まり、警察や検察の取り調べの時は〝完璧な孤独〟なのです

 ましてや、あれだけ大きな事件で社会的にも注目されている事件では、取り調べも相当厳しいものだった事は容易に想像出来ます…

 そんな状況下でも、〝完黙〟を貫いているなんて、ある意味ホントに素晴らしいな、と思っていました

 以上の理由から、ボクは木嶋佳苗の裁判の行方に非常に興味を持っていて、さいたま地裁だろうと必ず傍聴に行きたいな、と思っていました



 ところが、『木嶋の裁判はいつかなぁ~。』なんて思っていた矢先に、今度はボク自身が木嶋と同じくブレスレッド(手錠)をはめられてしまったのです

 平成23年11月29日(火)18時頃、池袋のサンシャイン通りで…。

 ボクは、この時から平成25年7月2日(火)16時頃までの、約一年七ヶ月もの間身柄を拘束されてしまったのです…

 平成23年11月当時、皆さんは一体何をしていましたか

 と、訊いた時に、瞬時に何をしていたか思い出せる人は居ないのではないでしょうか。

 要するに、その位の時間が経っている、と言う事実です…

 ボクの逮捕から、逆転無罪に至るまでの経緯は、極めて冗長になるので別の機会にお話しします…


 さて、ボク自身平成24年1月10日に起訴されてしまい、奇しくも木嶋佳苗と同じ〝刑事被告人〟となってしまい、自分自身がどうなるのか分からないのに、人様の裁判の行方なんて構っていられません

 そりゃそうでしょう木嶋の心配をするよりも、自分の心配をしろって話ですよね。(笑)

 とは言え、勿論第一優先は自分自身の裁判の事とは言え、頭の片隅には木嶋裁判の行方が、ふとよぎっていました。

 と、言うのは、ボクは自分が被告人で拘置所の独房に居る時、24時間365日自分の裁判の事を考えていた、訳ではありませんでした

 何故かと言うと、余り考え過ぎたとしても何も変わらないと思ったからです

 分かり易く言うと、完全に開き直っていました

 『まっ、仮に無罪にならなくても死ぬ訳じゃないしな。』と…。

 ってか、そういう風に思わないとやってらんなかったです

 だから、拘置所生活を楽しんでいた、と言うと大げさですが、『この時間を絶対に無駄にしないように』と、常に思っていました

 なので、自分の裁判の行方を気にしながらも、どこか余裕があったのも事実でした


 そんな状況下で、ボクは毎日新聞を購読していました

 以前もお話しした通り、拘置所では自分の所持金があれば新聞を購入出来るので、ボクはサッカーが大好きなので迷わず「日刊スポーツ」を購読していました

 日刊スポーツでは、見開き二面が社会面になっていて、そこでほぼリアルタイムでその時その時のニュースを知る事が出来ました

 そこから、以前お話しした〝内柴事件〟を知る事となったのです。

 それと同じく、木嶋佳苗の裁判状況も日刊スポーツで詳報していたので、そこがボクの情報源でした

 後は、拘置所ではラジオが流れていますが、あくまでもラジオのニュースはサラッとしか報道しないので、余り詳細を知れませんでした…。

 
 日刊スポーツによると、木嶋佳苗の一審は裁判員裁判で、しかもそれが100日にも及ぶ長期な裁判だと言うではありませんか

 この情報を、ボクは独房で知った時、『これは、凄い裁判だな』と、率直に思いました。

 又、『傍聴に行きたいから、保釈の申請でもしようかな。』とは、流石に思わなかったですが。(笑)

 この、一審の裁判員裁判の様子や詳細は、このタイトルの初めに紹介した書籍を読んでもらった方が、より木嶋佳苗と言う女の人間性に迫れると思いますので、興味がある方は是非読んでみて下さい(決して、ステマではありません)。


 そして、平成24年4月13日(金)一審のさいたま地裁は、検察の求刑通り木嶋被告に対して『死刑』の判決を言い渡しました…

 ボクは、この時自分の事件の一審公判中で、千葉刑務所(刑務所の中に拘置所がある)にぶち込まれていたので、千葉刑務所4舎5階5室の独居房のラジオからこの判決を聴きました

 この日が、木嶋事件の一審判決だと言うのは、日刊スポーツから情報をゲットしていたのでボクは非常にワクワクしていました

 日刊スポーツでも、木嶋事件の一審判決前に検察側の主張と弁護側の主張の対比を、分かり易く詳報してくれていたので、尚更『裁判所や、裁判員はどんな判断を下すのか…』と、思っていました

 又、事件の大きさは全く違えど、起訴事実を完全否認している者同士としては、その判決について興味がない訳がありません。(笑)

 って、こうやってボクが言えるのは、何よりボクが逆転無罪になったからこそ、笑い話みたいに言えるんですけどね…

 ボクは、ラジオから一審判決の結果を聴いた時、『あ~、ダメだったかぁぁぁぁ。』と、思いました

 何故なら、前記の通り日刊スポーツの情報から、双方の主張が真っ向から対立していたからです

 木嶋被告の場合、野球で例えるのなら、三振(有罪)ホームラン(無罪)しかないので、ヒット(執行猶予)はありませんから、尚更、どっちかしかなかったので判決が非常に楽しみだったのです

 今、振り返ると、当時は独房から流れるラジオ放送を、今か今かとキリンの様に首を長くして待っていました…


 そして、木嶋佳苗は即日控訴しました…。


 さて、次回はシャバにカムバックしたボクが、木嶋事件を〝塀の外から〟見る事になった経緯についてお話ししたいと思います